ずっとなぜか逃げ続けていたツアーというものに
ようやくこの年齢で向き合おうと思ったのには理由があって
『人生って意外と短い』
そう思ったからなんです
定期検診で病気が見つかったり、体調が優れなかったり
そういうお年頃にいよいよなってきて
『嗚呼、いつ死ぬかわかんないなぁ。。』
なんて漠然と覚悟を決めたりしました笑
しかし意外と不安ってなくて、それはおそらく
日々必死に生きているし
いつ死んでも後悔しないように生きよう、とは常々思っているからだと思います
ツアーをして来なかったのは
私が実は元々出不精で、家が大好きで、あまり出歩くタイプではないからなんです
そんな理由かよ!って感じですが笑
電車やバスを使って街から街へ知らない土地でライブなんて
むりむり。絶対疲れるやん。むりむり。
と思ってたんです
でもやっておかなくては、と思い立って、ツアーをやり始めた2023年です
ひとつひとつを書き記せば長編小説くらい膨大な文字数になるので
それはやりません。
一言で言うならば
『こんなに楽しいなんてなんでもっと早くやらなかったのだろう』
です。
知らない土地で、初めての箱で、初めてのお客様の前で演奏をする
そして語り合ったり、一緒にご飯を食べたり、その土地の文化に触れたりする
一人旅は長い間ずっと続けていたので、そう言うことが楽しいのはわかっていたのですが
ライブをそれに付け加えることで、一層旅をする理由がはっきりしてくる
とでも言えば良いのでしょうか。。
タイムスケジュールがはっきりしているので移動せざるを得ない
と言うのもある意味良いのだなと思ったんですよね
普通の旅だと、気に入った場所にはいくらでも滞在できるけれど
ライブが詰まっているのだからどれほど居心地が良かろうと意地でも移動しないといけない
その後ろ髪を引かれる感じ
お見送りしてくださる方々との今生の別れ感(笑)
またきてね!
またくるよ!
とハグを交わす
そしてうっすらと涙目になりながら、電車に乗る
また一年後、会いに来よう。
そう固く心に誓う
その繰り返しが、ツアーというものなんだなとわかりました。
だからこそ、ツアーを仕事とはしたくないな
これは私にとって、人生を豊かに彩るものであって、生きる為に行うことではない。
人の優しさに触れて、それに心の底から感動できる人間でありたいから
それに慣れてしまわぬように
優しさに甘えぬように
いつも自分を律して生きていこうと思います。
私なんて、決して正しい生き方をしてはいないけれど
それでも、自分の心に嘘だけは付いていない
これからも、ずっとそうやって生きていこうと思います。
1月のツアーで出会ってくださった全ての皆様に
心からの感謝と愛と友情を捧げます。
本当に、本当にありがとうございました
必ず、また逢いに参ります